1997年に奇跡体験アンビリバボーの第一回放送で取り上げられたものだと記憶していますが(もし記憶違いでも、第二回とか第三回とか、かなり初期のはず)、愛媛県の松山大学に「ヒカルさんの絵」という怪談があります。
指さすと怪我をするとか、目が動くとか、燃やしても復活するとか、絵の中の人物が抜け出るとか、そういうエピソードは今でも広く知られていますが、ネットにはその画像がどうも存在しないようです。
ふと思い出して、「ヒカルさんの絵」ってどんな絵だっけ?と思っても見る手段がないというのは、昨今のググれば何でも出てくる情報化社会においてはなかなかもやもやするものです。
さて。
小学生の時の私はオカルト好きで、怖そうな番組は片っ端から録画していました。
で、「ヒカルさんの絵」の回も録画していたのは記憶にあったので、久々に実家に帰ってきた機会にVHSを探してみました。
そして懸命の捜索活動の末、ついに当該放送が録画されたVHSを見つけ出しました。
まぁ第一回放送の分ではなく、視聴者からの反響が大きかったエピソードの再放送みたいな感じでしたが。
セガサターンのサクラ大戦2のCMをやっていたことから、1998年春頃の放送であることがわかります。
16年前の映像ですから出演者も大変若く、普通に面白くて懐かしくて見入ってしまいます。
晩御飯を作っていた母が、「あら~ビートたけし若いわねぇ!」なんて言ってました。
というわけで、もしかするとネットに現れるのは初かもしれない、「ヒカルさんの絵」がこちらです。

画質が悪い!(笑)
全体像がガッツリ映った瞬間はなく、頑張ってもこれくらいでした。

こちらが御尊顔です。
怖い絵と言われたらそんなような目で見てしまいますが、今改めて見ると「友達にこんな人いるわ」って感じもなくはないです。

正式な題名は「少女」。作者の署名には佐藤光と記されていますが、この人物は松山大学の卒業生にはいないそうです(番組が卒業生名簿を確認した限りでは)。
まぁ厳密には卒業生名簿にないから謎の作者というのは早計で、中退とかそういう可能性はあると思います。
制作日は19X0年12月18日。
番組では1970年に描かれた絵だと説明されていましたが、これを見ると1970年なんだか1990年なんだかよくわかりません。
実は1990年と書こうとしたのに間違えて1970年と書いてしまって、「あ、しまった」と思って上からチョチョイと1990年に直したようにも見えます。
他の事を考えながら作業していたら十分有り得ることだと思いますが、何を根拠に1970年とナレーションしたのでしょうか。

オカルト関係のサイトで「ヒカルさんの絵」に言及している記事の中には、「某M大学」みたいに書いてあるところもありますが、アンビリの放送では松山大学と明言しています。
というか、松山大学の学生にインタビュー(「怖い絵に関する噂を聞いたことはありませんか?」的な)しているばかりでなく、大学職員の協力を得て、実際に倉庫にある現物も出してもらってましたので、わざわざ伏せる理由はないと思います。
ネット上では都市伝説になっている部分も多いようですが、一応今回わかったことをまとめておきます。
1.正式名称は「少女」。
2.完全に作者不詳なわけではなく、「佐藤光」という人物が描いたことまでは判明しているが、身元・消息が不明。
3.制作日は1970年か1990年の12月18日。
4.1997年時点では松山大学の倉庫に実在する。
画像をご覧いただいてわかったかもしれませんが、古いだけに画質が相当劣化しています。
オカルト好きの間では今なお探している人も多いエピソードということで、自宅でDVDに焼き直そうかと思ったのですが、写真屋さんならある程度画質を直してやってくれるということを聞いたので近いうちにお願いしようと思っています。
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テーマ:オカルト・ホラー - ジャンル:謎
- 2014/05/05(月) 19:01:53|
- その他
-
| トラックバック:0
-
| コメント:7
この回覚えています。怖かったです。ぜひもう一度見てみたいです。
- 2014/09/08(月) 18:49:47 |
- URL |
- 目玉焼き #-
- [ 編集 ]
初めまして。
私もずっと前から心にかかっていました。このコメントのタイトルにした出典の方は読んだのですが、番組の内容の方はうろ覚えでした。鈍い衝撃だけが痕跡を残して……。「やっと会えたね」って感じ(笑)でしょうか。
それで、貴ブログを参考に記事を書いてみました。若干の修正と補足です。番組がここまで調査出来たのは、近藤氏が直前にここまで済ませていたからなんですね。
記事の続きは書くか(書けるか)どうか分かりません。今、松山大学ではどういう扱いになっているのか、など、いろいろ興味をそそられてはいるのですけれども。
取り敢えず参考にさせていただいた御礼まで。
- 2014/09/30(火) 22:25:37 |
- URL |
- samatsutei #-
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>目玉焼き様
>samatsutei様
コメントありがとうございます。
ブログしばらく放置しており、コメント返信が大変遅くなってしまい失礼いたしました。
これだけ当時の視聴者に衝撃を残した絵であるにも関わらず、ネットのどこを探しても現物が見られないというのが気持ち悪かったので自分で探しました。
もやもやがはれてスッキリした方が私のほかにもおられたようで、幸いです。
- 2015/01/09(金) 09:51:58 |
- URL |
- もちごめ #-
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コメント有難うございました(公開にしました)。
自分の書いたコメントの文面を忘れていました。
他人がふざけて書いたみたいで、辻仁成のパクリがイタイw
けれども本当に他にないので「やっと逢えたね」なんですよ。
先日、改めて検索してみたところ、アンビリバボーで取り上げたのは11月1日のようです。第2回、番組を軌道に乗せるのに大いに寄与した好企画という位置付けになりそうです。
『霊感少女論』の松山大学の七不思議は、子ども向けで断片的な「学校の怪談」と違って、さすがは大学生のレポートをまとめただけあって、けっこう読み応えがありますよ。
- 2015/01/09(金) 23:58:45 |
- URL |
- samatsutei #-
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初めまして。
ふとした瞬間に思い出しネットで探してはいくら探しても見つからなかったのですが、ほかの方も仰ってるようにやっと会えたね感がありますね。
私もこの回、覚えています。今はどうなってるんだろう…。
- 2015/08/30(日) 02:14:10 |
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- #-
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